記念すべき第10回大会の第1試合は、日本建築専門学校2年生(1年越しの思い)と3年生(金魚)による同門の対決となった。ともに、日々研究会内での活動を通じて耐力壁の性能アップを目指してきた者同士の戦いには興味は沸くのだけれど・・・。ちょっともったいないという感じ。
また、彼らは、ジャパンカップ2連覇という大きな責任も担っており、この試合の勝ち負けだけではない重圧もあるのではないか。
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金物を使わないことでどこまでの性能を出せるのかというチャレンジは日建の伝統として受け継がれている。毎年、耐力性能もアップし続けている。
特に、柱脚部の引き抜き拘束には堅木による雇い材が日建生の標準仕様になっているようだ。
予選での記録を見ると
| 1年越しの思い | 金魚(品種改良) | |
| 最大荷重(KN) | 17.43 | 15.23 |
| 最大変位(mm) | 400 | 400 |
数値からは、1年越しの思いがやや有利のように思える。
戦い開始。
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| 荷重変形曲線の角度はほぼ同様に推移。 赤:1年越しの思い 青:金魚(品種改良)。 金魚の方が斜材の角度が45°と急な分、若干初期の剛性があったのか。 | |
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| 15KN、変位130mm付近でグラフが交差し、逆転。 | |

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| 変形が進むと、部品の取り合いに突きつけの多い(隙間が開けば力は伝えられない)金魚の荷重が17KN付近で頭打ちとなり、変形が進んでいる。 最終的に、変形量の少ない1年越しの思いの勝利で終わる。 | |
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| 込み栓の打ち方が力のかかり方に対して異なるが、2体の考え方は同じ。この雇いの仕様、引き抜き実験では30KN程度の耐力が出ることが確認されていると聞く。納まり面での工夫はあろうが、実用面でも十分に使える仕様になるのではないか。 | |
| ●金魚(品種改良)の解体 |

金物を使わずに組み立てられたものは、基本的には部材をそのまま解体できると考えている。
変形が進みすぎて、抜けにくくなるというような場合以外は、極力部材の切断はしないほうがよいと思うのだが。
金魚の解体では、切断しなくても抜けるよ、と思われるところで切断されたのはちょっと残念。組み立てと同じ部品がきれいに解体されれば、部品の再利用率も上がるのだが、そういった評価点が今はない。競技である以上、時間を短縮するための判断としては、わからくもないのだけれど。イナバウワーに高い点がつかなくても美しさで魅せた荒川静香のようにチャレンジしてほしいな〜。
日建生の耐力壁は、木を扱う日ごろからの姿勢がそのまま現れている。壁の部材にカンナが当てられている。見せる耐力壁として考案されているから当たり前といえば当たり前なのだが、ヒノキであれスギであれ、カンナで仕上げられた木の表情は荒木とは比べものにならない。解体にもその気持ちをつなげよう。
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