2007年11月28日

勝手に!決勝トーナメントの見所はココだ!

12/1(土),2(日)と第10回木造耐力壁ジャパンカップの決勝トーナメントが開催されます。10回という節目にふさわしい記録が期待できそうな大会になりそう。会場は、ジャパンカップの発祥の地、日本建築専門学校。
初日は、材料検査と組み立て、終了後に記念シンポジュウムが予定されています。
2日目がトーナメント戦、解体、結果発表となります。

予選の結果データと写真を見ながら、太郎丸の勝手に見所はココだ!です。
  

◆ジャパンカップ(総合優勝)の行方
まず予選突破するためには、総合得点で8位以内に入らなければならない。金物を減らし、多少耐力は落としても得点を獲得することを狙うのがポイント。
総合得点は、次の式でもとめる。

 (耐震性評点+デザイン性評点)÷(材料費+加工費+施工費+環境負荷費)

耐震評点を確保するために、これまでの予選では、
そこそこの荷重(15〜20KN)を出しながら、加点の範囲となる変形400mmまで耐力を維持しつつ粘りきること。デザイン評点も意匠や納まりを工夫したり丁寧に仕上げ、金物の使用を避けたりして、審査員に訴え、高いポイントを狙っていく。

分母となるコスト要素も、いかに小さくするのかがポイントで、材料を減らし、事前の加工要素も可能な限り減らし、現場の施工は短時間に、解体分別にも気を使うことで、安くしていくこと。
で総合得点アップを狙っていたように思われる。

しかし、今回の予選のデータを改めて見直してみると、イタラーは、圧倒的な耐震点の大きさで、総合点を獲得し、1位となっている。デザイン点も今回のなかでは中間程度で特にめだっていたわけではない。予選突破8体の中では、コスト点が15.329(万円)と次の短足の行進の10.650の1.5倍もあり、分母を小さくすることなど、昨年同様にあまり意識していかのないようだ。というより、性能がすべてに優先し、それが総合点をも高くするということなのか。今までの大会では、強度部門の優勝と総合優勝が同一の壁ということにはなりにくかったが、今回はそれがあるかもしれないというところが見所のひとつ。

ただ、ここで重要になってくるのがデザイン点。総合点の分子に数点加算されれば、予選の順位結果はほとんどあてにできないほどの僅差。だれがトップでもおかしくない。
特に、予選2位のCROSSLIMのデザイン点は、予選出場壁の中でも下位2位であった。予選会の審査員は過去のさまざまな壁の情報を知っているために、出場者にとっては新アイデアであっても、審査側からするとかつてのバリエーションの一つに見えてしまうものは、点数獲得には不利だったかも知れない。決勝Tの審査委員は別の評価軸で評価されるでしょうから、その意味ではCROSSLIMのデザイン点の伸び代は大きく、総合点がもっと高くなる可能性は大かもしれない。予選での施工のもたつきもなければ、総合優勝も十分に狙えるだろう。

どちらにしても総合点争いは、どの壁にもチャンスがあり、壁のどの部分にチューンナップをかけてくるのかで行方は終わるまでわからない。日本建築専門学校は連覇がかかっているし、しかも2体が予選突破で決勝に臨めるというのは有利かもしれない。

総合優勝を左右するデザインを評価する審査員は以下の皆さんです。
 安藤邦廣 筑波大学教授 NPO木の建築フォラム理事
 杉本洋文 東海大学教授 (株)計画・環境建築 代表
 岸 純夫 (財)日本住宅・木材技術センター 理事長

◆トーナメント優勝は?
予選の圧倒的な荷重45KN強をみれば、イタラーの優勝は固いのだろう。荷重では2位の短足の行進の30KN弱との15KN差をどこまで縮めることができるのかは楽しみなところ。対戦するとすれば決勝となる。
また、組み合わせの妙で、イタラーの初戦相手の枠縁もポラスチームで、短足の行進の同門であり、援護射撃ができる。初戦でどこまでイタラーにダメージを与えられるのかは見所。ここで、枠縁が頑張れば、イタラーを反力壁として総合点を稼げるデータを得ることができるという甘みもある。いままで、ポラスといえばトーナメント優勝狙いという感じであったが、総合優勝が狙えるかも。2体の連続攻撃で予想のできない展開になる・・・かな〜。

◆同門の対決
今回の決勝では、2体づつの出場が、1企業、2学校となった。トーナメントの組み合わせは実に神のなせる業ではないかと思える。トーナメント優勝を狙うポラスチームは、強敵イタラーに連続射撃ができる組み合わせ。
東工大チームは、それぞれ総合優勝が狙える壁での同門対決。同様に、総合優勝連覇のかかる日本建築専門学校チームも同門対決。
同門の対決は少し、もったいない気もする。ちょうど入れ替えれば、学校対決にもなって、これはこれで面白かったかもしれないが。
しかし、2体で総合を狙える作戦が立てられるかもしれない。ちょっと難しいか?ある程度の荷重を維持しつつ、ジャッキのストローク長さの範囲で一方の変形量を確保することができるか。最大荷重に差があったほうが作戦は立てやすいのかもしれないが。どういう結果になるのか。
同門対決で勝った方が、東工大チームはたぶん、短足の行進に、日建チームはたぶんイタラーと対戦することになるだろう。ここで力が出せるかどうかだ。
日建チームにとっては、ホームでの戦い。これが有利といえるかどうかはわからない。

◆12/1の材料チェック・施工時間計測
 材料チェック開始 11:00〜
       概ね30分づつ順次行う。(12時より1時間は休憩) 
       金魚,1年越しの思い,短足の行進,ドカポン,CROSSLIM,貫壁,イタラー,枠縁の順序予定

 施工開始  材料チェック後に 順次行う。

◆12/2の対戦スケジュール
9:00 1回戦-1
    3位 1年越しの思い 10代目日建
         VS
    7位 金魚(品種改良) ti-mu nikken

10:00 1回戦-2
    4位 短足(短柱)の行進 ポラス
         VS
    8位 ドカポン 東北職業能力開発大学校

11:00 1回戦-3
    2位 CROSSLIM 東京工業大学坂田研究室(壁志隊2)
         VS
    6位 貫璧(KANPEKI) 東京工業大学 坂田研究室(楽志隊

13:00 1回戦-4
    1位 イタラー チーム匠
         VS
    5位 枠縁 ポラス

14:00  準決勝1  @ Cの勝者

15:00  準決勝2  A Bの勝者

16:00  決勝戦

17:00  最終加力戦  (最後の1体の破壊)

posted by 太郎丸 at 12:30| Comment(0) | 2007-12・第10回耐力壁JC決勝T
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: