2012年09月16日

紬(つむぎ)evolution

2012_0916_033-300.jpgチーム匠
(アキュラホーム+東京大学木質材料研究室+篠原商店) 
最大荷重   59.34KN
最大変位 181.20mm

特徴(パンフより)
金物を一切使用せず、接合部に長ほぞを採用。間柱を互い違いに配置し、帯材を2本中間に配置する。
その形状と制作過程は伝統工芸品である織物のはたおり〜紬〜をイメージさせ、紬の丈夫さとしなやかさの特徴を持つ。
昨年総合優勝した「紬」をより洗練させ、光と風の抜ける美しさに加え、高耐力を共存させた耐力壁です。

桁:桧  柱・間柱・帯材・土台・込栓:樫 
非木材 使用しない

縦材(間柱)を土台と桁に精度よく大入れ差しにした流しソーメン(2008年-第11回)からの展開と考えてもよいのではないだろうか。
変形にともない縦材はきれいにS字型を描いていた。その縦材の幅を増やし、中間部分に横架材(帯材)2本に縦材を厚みの中で交互に貫通させ、柱には貫として差しているだけだ。横架材は柱に込み栓も打っていないし、変形に対応するために胴付を柱に付けずにいる。精度よく加工された各接点での曲げモーメントで耐力を得るというねらだという。めり込みと材の強度を得るために樹種を樫とし、壁の耐力アップを狙っている。

基本フレームの他は、縦材7本、横架材2本、それに込み栓と圧倒的に少ない部品数で今大会最大の耐力をたたき出した。
桁材の割裂でその耐力が決まってしまったが、桁材だけは桧で樫ではなかった。脚部等には損傷が出始めていたが、まだ十分に耐力を出せる壁であったことは予測できる。

樫材など堅木は、加工もしづらく、加工後の乾燥などでもけっこう狂うこともあり、品質管理も重要であったようだ。また、材の調達も

春先から段取りをしていたという。周到に計画された壁であったといえよう。

60KN 近くの耐力を得ながら、平行四辺形に変形し、脚部には大きな引き抜きがかからないという。確かに柱脚は納まり上は込み栓2本でまだ余力を残していたという状態であった。

紬(つむぎ)には特殊な形状や複雑な加工、納まりがあったわけではない。樹種が樫という点を除けば、応用はいろいろ考えられ、実用性はたいへん高い。今後の展開も期待される。

■組み立て

■対戦  (vs 夜佐駆)  (vs 東濃桧の壁3)  (vs ポリテクのX)
      (vs BONE)  (最終加力戦)

■損傷の状態

s2012_0917_140.jpg

s2012_0917_146.jpg

s2012_0917_144.jpg

s2012_0917_148.jpg

s2012_0917_143.jpg
 土台上端の割れは、もともとあったものと思われる
■解体
posted by 太郎丸 at 10:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 2012-09・第15回耐力壁JC−T | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/293543078

この記事へのトラックバック